SPI対策ドリル

非言語・言語の解き方

SPI形式 推論問題の解き方|順序・対応・うそつき

SPI形式の推論を4パターンに分類し、条件の図式化→絞り込みの解法手順と例題で解説。

最終更新: 2026-06-14SPI非言語の解法に精通した教材ライター編集部

結論から言うと、SPI形式の推論問題は「条件をすべて図や記号に書き換えてから、確定できる部分を順に絞り込む」のが最短の解き方です。頭の中だけで考えず、不等号・表・並びの図に落とすことで、苦手な人でも安定して正解に近づけます。本記事では出題パターンの整理、図式化の手順、オリジナル例題、そして捨て問の見極めと時間配分までを順に解説します。

推論問題とは(結論先出しサマリ)

推論問題とは、いくつかの条件文が与えられ、そこから論理的に導ける事柄を答える非言語の出題形式です。計算力よりも「条件を正確に読み取り、矛盾なく整理する力」が問われます。難しく感じる原因の多くは計算ではなく、条件を頭の中で同時に保持しようとして混乱する点にあります。

対策の要点は次の3つです。第一に、条件は必ず紙の上で図式化する。第二に、確実に決まる情報から先に確定させる。第三に、選択肢を消去法で絞る。この型を身につければ、推論は得点源に変えられます。

出題パターン(順序・対応・位置・うそつき)

推論は大きく4つのパターンに分けられます。パターンごとに「使う図」が決まっているため、出題を見た瞬間にどの図に落とすかを判断できると速くなります。下の早見表で対応を整理してください。

パターン問われること有効な図式化目安の難度
順序速さ・到着順・身長などの並び順不等号や横一列の並び図
対応(組み合わせ)人と属性(職業・色など)の結びつき○×の対応表中〜高
位置座席・部屋など空間的な配置座席図・方角の図
うそつき正直者とうそつきの判別発言の真偽の場合分け
SPI形式 推論の主な4パターンと対応する図式化の早見表

順序と対応は出題頻度が高く、まず優先して対策する価値があります。位置とうそつきは条件が複雑になりやすいため、後半で扱う捨て問判断の対象になりやすいパターンです。

解法ステップ(条件の図式化→絞り込み)

推論の解法フロー(図式化→絞り込み→確定)

推論は「条件を図に落とし、確定するものから埋めて残りを絞る」が共通の型。パターンに応じて数直線・対応表・仮定法を使い分けます。

どのパターンでも共通する基本手順を、4ステップに整理します。順番を守ることが、混乱を防ぐ最大のコツです。

推論問題を解く4ステップ

  1. 1

    1. 条件をすべて記号化する

    文章の条件を不等号・表・並び図など、そのパターンに合った形に書き換える。例えば「AはBより速い」は A>B のように一目で分かる形にする。

  2. 2

    2. 確定する情報から並べる

    複数の条件をつなぎ、確実に決まる関係から順に図へ落とし込む。途中で確定できない箇所は空欄のまま残し、無理に決めない。

  3. 3

    3. 場合分けで残りを詰める

    確定しきれない部分は、考えられるケースを分けて書き出す。うそつき問題なら「誰が正直者か」を1人ずつ仮定して矛盾を探す。

  4. 4

    4. 選択肢を消去法で照合する

    図と矛盾する選択肢を消す。完全に1つに絞れなくても、設問が問う事柄だけ確定すれば正解にたどり着ける場合が多い。

オリジナル例題と解説

例題1:順序の推論

オリジナル例題

A・B・C・D・Eの5人が直線コースで徒競走をし、同着はなかった。次の条件のとき、ゴールした順番(1位から5位)を答えよ。 (1) AはBより先にゴールした (2) CはBのすぐ次(直後)にゴールした (3) DはEより先にゴールした (4) EはAより先にゴールした

  • A. D・E・A・B・C
  • B. E・D・A・B・C
  • C. D・E・A・C・B
  • D. A・E・D・B・C
答えと解説を見る

答え: 1位 D、2位 E、3位 A、4位 B、5位 C

条件を不等号で記号化します(左ほど先着)。(1)A>B、(3)D>E、(4)E>A。これらをつなぐと D>E>A>B が一列に確定します。残る条件(2)「CはBの直後」より、Bの次がCなので最後尾にCが入り、D>E>A>B>C となります。よって順位は1位D・2位E・3位A・4位B・5位Cです。条件を不等号でつなぐだけで一意に並びが決まる、典型的な順序問題です。

例題2:うそつきの推論

オリジナル例題

P・Q・Rの3人のうち、正直者(必ず本当を言う)は1人だけで、残り2人はうそつき(必ずうそを言う)である。3人は次のように発言した。正直者は誰か。 P「Qはうそつきだ」 Q「Rはうそつきだ」 R「PとQはどちらもうそつきだ」

  • A. P
  • B. Q
  • C. R
  • D. 確定できない
答えと解説を見る

答え: 正直者はQ

正直者を1人ずつ仮定して矛盾を探します。【Pが正直者の場合】Pの発言は真なのでQはうそつき。するとQの発言『Rはうそつき』は偽となりRは正直者になりますが、正直者は1人のはずで矛盾。【Qが正直者の場合】Qの発言は真でRはうそつき。Rの発言『PとQはどちらもうそつき』は偽であるべきで、実際Qは正直者だから偽となり整合。PはうそつきなのでPの発言『Qはうそつき』は偽、つまりQは正直者で整合。矛盾なし。【Rが正直者の場合】Rの発言は真でPもQもうそつきになりますが、Qがうそつきならその発言『Rはうそつき』は偽でRはうそつきとなり、Rが正直者という前提と矛盾。以上より、矛盾なく成立するのはQが正直者の場合だけです。

捨て問の見極めと時間配分

SPI形式の非言語は1問あたりの目安時間が短く、推論で時間を溶かすと他の得点しやすい問題を落としかねません。「解ける問題から確実に取る」発想が大切です。

状況判断の目安とる行動
条件を図式化できた30秒以内に図が描けたそのまま解き切る
場合分けが3通り以上に膨らむ1分経っても絞れない印を付けて後回し・最後に戻る
条件の意味が読み取れない図に落とせない深追いせず次の問題へ
推論問題における捨て問判断の目安(時間は一例で、傾向として捉える)

目安として、推論1問に2分以上かかりそうなら一度離れる判断が有効です。残り時間で戻れば、焦りが取れて図が描けることもあります。あくまで傾向であり、自分の解答スピードに合わせて基準を調整してください。

よくある誤りと対策

  • 頭の中だけで考える:条件が3つを超えると保持しきれず混乱する。必ず紙に図式化する。
  • 確定していないことを決めつける:『たぶんこうだろう』で並べると誤答の元。確実に決まる関係だけを先に置く。
  • 全部を1つに絞ろうとする:設問が問うのは多くの場合1点だけ。問われた事柄が決まれば、図が未完でも答えは出る。
  • 場合分けの書き出しを省く:うそつき・位置問題は仮定して矛盾を探すのが定石。頭の中で済ませず必ず書く。
  • 見直しに戻らない:後回しにした問題に戻らず時間を余らせる。残り時間で再挑戦する前提で印を付けておく。

推論は『図式化の型』と『確定→絞り込みの順序』を反復練習で体に入れれば、苦手から得点源へ変えやすい分野です。まずは順序と対応の問題で型を固め、慣れてから位置・うそつきに広げていきましょう。

よくある質問

SPIの推論問題が苦手です。何から始めればいいですか?
まず順序問題から始めるのがおすすめです。条件を不等号(A>Bなど)に書き換えてつなぐだけで並びが決まることが多く、図式化の感覚をつかみやすいからです。順序で型を固めてから、対応表を使う対応問題、場合分けが必要なうそつき・位置問題へと段階的に広げると、無理なく克服しやすくなります。
推論を速く解くコツはありますか?
コツは『全部を確定させようとしない』ことです。設問が問うのは多くの場合1つの事柄だけなので、図が完成しなくても問われた点さえ決まれば答えは出ます。条件を素早く記号化し、確実に決まる関係から先に置き、選択肢は消去法で絞ると速くなります。
推論問題でうそつき問題が出たらどう解きますか?
『誰が正直者か(またはうそつきか)』を1人ずつ仮定し、各発言の真偽が条件と矛盾しないかを確かめる場合分けが定石です。矛盾が出た仮定を消していき、矛盾なく成立する1通りが答えになります。頭の中で済ませず、仮定ごとに真偽を書き出すと間違えにくくなります。
推論問題は捨ててもいいのでしょうか?
すべて捨てる必要はありませんが、場合分けが膨らんで時間がかかりそうな問題は後回しにする判断が有効です。目安として1問に2分以上かかりそうなら一度離れ、解きやすい問題を先に確保しましょう。残り時間で戻ると落ち着いて図が描けることもあります(時間配分は傾向であり、自分の速度に合わせて調整してください)。

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本記事の例題はすべて当サイトが作成したオリジナル問題であり、実際の試験問題ではありません。